Adiponectin (アディポネクチン/Acrp30/AdipoQ)は主に脂肪細胞から産生されるサイトカインで、ヒトAdiponectinは、大阪大学 松澤教授ら¹⁾、マウスAdiponectinは、MIT Lodishら²⁾によって同定されました。また、Adiponectinは、可溶性防御コラーゲンスーパーファミリーに属し、VIII型及びX型コラーゲンに相同するコラーゲン様ドメインと、補体C1q様球状ドメインを持っています。血清中では3量体を基本構造とした多量体を形成しており³⁾、血中濃度は他のサイトカインより高濃度(5-30 µg/mL)で存在しております。抗炎症作用⁴⁾、インスリン感受性を高める抗糖尿病作用⁵⁾、血管修復による動脈硬化抑制作用⁶⁾、筋肉や肝臓における脂肪燃焼作用⁷⁾等、数多くの作用が報告されており、メタボリックシンドロームの新たな指標候補タンパク質としても注目されています。
本抗ヒト・マウスAdiponectin抗体は、組換えタンパク質を抗原として免疫しており、ヒト・マウス血清中のさまざまな構造のAdiponectinを検出します。用途に合わせてご使用いただける様、反応性の異なる数種の抗Adiponectin抗体を取り揃えました。詳細はリーフレットをご参照ください。

Immunocytochemistry
細胞： マウス Adiponectin 発現CHO細胞
抗体： Anti Mouse Adiponectin MAb (1F6)
検出抗体： HRP-conjugated Anti Rat Polyclonal Antibody
染色： DAB

Western blot
Sample: rhAdiponectin（左）及びrmAdiponectin(右）
抗体：Anti Human Adiponectin MAb (8B3)
Anti Mouse Adiponectin MAb (1F6)