ライフスタイルの多様化による不規則な食事や極端なダイエットなどの影響で、必要な栄養素が不足しがちです。そんな現代社会に最適な完全栄養食やミネラル補給食品のメニュー開発時にお役立ちする、各ミネラルの効用や栄養強調表示についてご紹介します。また、オリエンタル酵母がラインアップしているミネラル強化が可能な食品素材「ミネラル酵母」シリーズについてもご案内します。
現代はライフスタイルの多様化により、食生活の乱れが起こりやすくなっています。欠食や不規則な食事、極端なダイエットでは栄養が偏り、身体の不調や病気など、健康に影響を及ぼします。「日本人の食事摂取基準」では、私たちの健康の保持・増進、生活習慣病の予防のためにエネルギー及び栄養素の摂取量の基準が示されています。
今回着目するミネラルは、必要量は微量ですが体の機能の維持・調節に欠くことのできない栄養素です。特に注目すべき2つのミネラル「亜鉛」「鉄」について、詳しくご説明します。
成人の体内に約2g 存在し、主に骨格筋、骨、皮膚、肝臓、脳、腎臓などに存在します。データでみると、特に20代以降の働き盛りの男性で不足しがちです。亜鉛が不足すると、皮膚炎や味覚障害、慢性下痢、免疫機能障害、成長遅延、性腺発育障害などが起こります。
成人の体内に約3~5g が存在します。そのうち7割は、赤血球のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンに存在し、残りの3割は、肝臓や骨髄、筋肉などに貯蔵鉄としてストックされています。必要量は健康な人の場合男女で異なり、女性は月経の有無や妊娠・授乳期にあるかどうかによって左右されます。データでみると、女性は多くの年代で不足しており、特に10代での不足が顕著です。鉄が不足すると、赤血球の中のヘモグロビンが減って赤血球の数が減るため、酸素の供給が十分にできない状態となります。これを「鉄欠乏性貧血」といい、集中力の低下や、頭痛、食欲不振などの症状があります。
ミネラルの 種類 |
機能、効用 |
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亜鉛 |
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銅 |
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鉄 |
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マンガン |
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ヨウ素 |
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モリブデン |
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クロム |
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前述した亜鉛、鉄をはじめ、必須ミネラル16種類の内の7種類について、どのような機能や効用があるのかご紹介します。
完全栄養食やミネラル補給食品などの開発時に参考にしてください。
食品100gあたり | 液状食品100mLあたり | 100kcalあたり | ||||
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高い旨 | 含む旨 | 高い旨 | 含む旨 | 高い旨 | 含む旨 | |
亜鉛 | 2.64mg | 1.32mg | 1.32mg | 0.66mg | 0.88mg | 0.44mg |
鉄 | 2.04mg | 1.02mg | 1.02mg | 0.51mg | 0.68mg | 0.34mg |
「高含有」「豊富」「たっぷり」「入り」「使用」など、含有量が高い、または含む旨を表示する場合は、ミネラル含有量の基準があります。代表的なミネラル「亜鉛」「鉄」に関しては上記の表を参考にしてください。
必須ミネラル16種類の内、マンガン、ヨウ素、モリブデン、クロム、セレン、塩素、リン、コバルトは「高い」「含む」の表示を行うための基準が定められていないため、科学的根拠に基づいた表示が必要となります。
弊社ではミネラル強化ができる食品素材「ミネラル酵母」シリーズをラインアップしています。「ミネラル酵母」シリーズは、栄養成分の宝庫でもあるパン酵母を弊社独自の特殊技術で培養し、各種ミネラル含有量を飛躍的に向上させ粉末化した食品素材です。7種類のミネラルをラインアップしています。